スイス 哲学の国

この日は、フェリーに乗って、Biel湖(日本語ではビール湖というらしい)に浮かぶ小さな島をお散歩。
ザンクト・ペーター島という名前だということを、帰国してググりました。

お天気はよかったものの、風が強くてユニクロの夏用パーカーでは寒いくらい。
友人が風よけパーカーをかしてくれました。(ちなみに友人は薄いフリースを着用)
日本の夏の旅行とは、必要なものが違うということを改めて学んだのでした。

このザンクト・ペーター島は、18世紀の哲学者、ジャン・ジャック・ルソーが滞在していたことで有名な教会があります。
写真が、その教会。
今では、この教会は、真ん中がカフェになっていて、観光客が食事をしたりお茶を飲んだりする場所になっています。

ジャン・ジャック・ルソーと聞いて、昔、歴史の授業で聞いた名前だというくらいしか思い出しませんでしたが(苦笑)、友人いわく、スイスに哲学者が多いのは、昔から恵まれた国だったから、みんな、どうすれば世の中が平和になるのかを考えてきたのだそうです。

心理学で有名なユングもスイス人ですね。

たしかに、中立国という立場と、いつも周りの攻撃から身を守っていないといけない立場では、心の余裕といいますか、国民性が大きく変わるよなぁ、と思いました。

島を散歩しながら、そんな話を楽しみました。

スイスって、産業としては、時計(Rolex、Tissot、Swatchなど)、医療、製薬(メーカーたくさん)、自然(スイスアルプス他観光地)が有名だと思います。
自分の国に食料はあるし、食の基準は高いし、時給も¥3200/1時間だったか、それくらい。
だから、私達にしたら物価は驚くほど高いけど、現地の人達にしたら、そうでもなくて、
人が生活するのに最低限必要なものがちゃんと与えられて、
友人の家の近くで見た老人施設も整っていて(たまたまかもしれないけれど、広くて、温泉プールがあるとか)、人が人としてリスペクトされている感じがしました。
ついでにワンコもリスペクトされていて好印象。

人間の生活というのは、どこにいても色々あるのだろうけれど、環境がいいというのは大切なことだなぁ、と、改めて思ったのでした。

もちろん、環境も大切にしていて、ゴミは種類によってリサイクルをしているのですが、
友人宅では生ごみはコンポスト用に分けていました。
近くにオーガニックの畑があって、いつもお野菜はそこから買っているとか、お肉も、ちゃんと育てられているファームから買うとか、身近に、そういう場所があるのがいいなぁ、と思いました。







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